感染症(食中毒)
2018.04.27

サルモネラ菌はうつる?症状や治療・感染対策

集団食中毒などのニュースでしばしば名前が挙がる「サルモネラ菌」。感染力が強いのか気になってしまいますよね。どのように対策すればよいのか、また感染したときの症状や治療についてドクター監修の記事で紹介します。

おなかを抑える女性

サルモネラ菌は食中毒の原因菌として有名です。飲食店で多くの感染者が出たというようなニュースを聞いて、感染力が強いのか心配になった方もいるのではないでしょうか。

サルモネラ菌はどこに多く存在し、どのように感染するのか。感染するとどのような症状が出るのか、そして感染を予防するためには何をすべきかなどについて、ドクター監修の記事で紹介します。

サルモネラ菌はうつる?

結論から言うと、サルモネラ菌は人から人へもうつることのある病原菌です。人間には、主に動物の糞に汚染された食品を摂取することで感染します。動物からだけではなく、人から人へうつるのです。

サルモネラ菌の主な感染経路は食品やペット

サルモネラ菌は自然界のあらゆるところに存在しており、ペット(犬や猫)、鳥類、爬虫類、両生類が持っています。特に、ブタ、ニワトリ、ウシなど家畜の腸管には常在菌として存在しています。人間には主に動物の糞に汚染された食品を摂取することで感染し、感染源の多くは、加熱不十分の生肉や鶏卵と言われています。卵を加熱せずに摂るような食事(卵かけごはんや、自家製のマヨネーズなど)から感染する場合もあるのです。また、ペットの糞にもサルモネラ菌が含まれており、特に下痢をしているペットには注意が必要となります。両生類(カエル、イモリ)、爬虫類(カメ、ヘビ、イグアナ)もサルモネラ菌を保有しているので、触った後は必ず手を洗いましょう。

人から人へ二次感染することもある

サルモネラ菌に感染すると、便中にサルモネラ菌を排出するようになります。感染者が排便後、手洗いが不十分だったときに、汚染された手指をつたって接触感染が起こります。他にも感染者が触れたタオルやドアノブから、二次感染が起こることもあります。

サルモネラ感染症の症状

サルモネラ感染症は夏に多く発生します。感染が成立してから1~3日間の潜伏期間を経て、吐き気や嘔吐等の症状が見られるようになります。数時間後に、38℃以上の発熱や腹痛、下痢などの症状が現れ、ときに血が混ざることもあります。緑色の水っぽい便が出ることもあるようです。これらの症状は3~4日続きます。

サルモネラ感染症の治療

発熱と下痢によって失われた水分を補ったり、腹痛など胃腸炎症状を緩和したりと、対症療法を行うのが基本とされています。下痢止めは菌を体外に出すのを遅らせる危険があるので、あまり使用されません。抗菌薬は軽症例では使用しませんが、乳幼児や高齢者では、例え軽症でも使用する場合があります。

サルモネラ感染症の予防法

動物由来の食物は、サルモネラ菌に汚染していることがあるので、加熱不充分な卵・鶏肉・肉などを食べないようにしましょう。生の卵が入っていても、そうとは気づきにくい食物があるので、注意が必要です。また感染者が近くにいる場合には二次感染を防ぐために、感染者が触れた可能性のあるものや便が付着した衣服は、消毒するなどして適切に処理しましょう。

食品による感染の予防法

  • 肉や卵は十分に加熱する
  • 卵や肉は冷蔵保存する
  • 食事前には必ず手を洗う
  • 生肉を調理した場合、調理器具は別の食材の調理には使用しない
  • 調理器具はよく洗浄し乾燥させる、または熱湯をかける

感染者からの二次感染を予防する

  • 感染者が使用したトイレ、ドアノブをエタノールで除菌する
  • ペットに触った後は手を洗う

下痢の症状が見られた場合、原因はサルモネラ感染症以外にも様々なものがあります。詳しくは『下痢が起こるメカニズムや原因・治療・予防』をご覧ください。

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