2018.04.27

抗生物質による下痢とは?原因や対策

病院で処方された抗生物質を飲んでいたら、下痢が起きてしまったという経験を持っている方は多いでしょう。抗生物質を服用するとなぜ下痢が起こるのか、また、起きた下痢に対してどうすればよいかなどについて、詳しく紹介します。

薬を飲む人

細菌が感染して起こる感染症にかかったときに、病院で抗生物質を処方されたことがある方は多いでしょう。中には抗生物質を服用した後で、下痢症状が起こったという経験をした人もいるのではないでしょうか。ここでは、抗生物質を服用することで下痢が起きる原因と、対策方法をご紹介します。

抗生物質で下痢が起こる理由

人間の腸内にはもともと善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の腸内細菌が存在し、この腸内細菌のバランスが腸の機能を正常に保つことに密接に関わっています。抗生物質は体に侵入した菌を倒すことを目的としていますが、そのときに、これらの腸内細菌も一緒に倒してしまうことがあります。結果、腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢となる「菌交代」といわれる現象が起こります。

菌交代によって増殖する菌の中で、異常に増えると毒素を放出するものがいます。菌の毒素によって腸の粘膜が傷つくと、ひざを擦りむいたときのように、体液がしみ出すようになります。腸管の中に水分が増えると、便も水っぽくなるため、下痢が起きてしまうのです。

また、腸が炎症を起こすと消化機能が低下します。食べたものを消化しきれなくなると、消化物の浸透圧(水を引き寄せる力)が高くなり、腸管外から水分を引き寄せてしまいます。それによっても下痢を起こすことになります。

抗生物質による下痢の治療と対策

抗生物質を服用する際に、一緒に腸の環境を整えてくれる整腸剤を服用します。病院などで抗生物質を処方される際に、下痢症状の予防として、整腸剤もあわせて処方されることが多いです。ただし、整腸剤を飲んでいても下痢症状が続くといった場合は、医師や薬剤師に相談してください。放置せずに早めに対応することが重要です。

注意すべき下痢の症状

抗生物質を服用しきっているのに下痢が止まらなかったり、だんだんひどくなったりするようであれば別の原因が隠れている場合があります。例えば、以下のような症状がみられたときは感染症などにかかっている可能性も考えられます。

  • 発熱
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 血便
  • 腹痛 など

自己判断で対処しようとせず、早めに医療機関を受診して原因を特定しましょう。他の下痢を引き起こす原因については、『下痢が起こるメカニズムや原因・治療・予防』でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

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