地域別下痢対策
2018.04.27

南米旅行前は予防接種が必要?病気の対策まとめ

海外では、日本と違い滞在地域によっては感染症のリスクがあり、予防接種が必要である場合もあります。この記事では、南米地域で注意すべき感染症や、病気を予防するための方法、事前の準備について詳しく紹介します。

海外旅行に出発する女性

日本の裏側に位置する南米には、ウユニ塩湖やマチュピチュなど、絶景とされる観光スポットが数多く存在します。そのような自然が美しい地域は魅力的である一方、日本から渡航するにあたって、感染症のリスクなど注意すべき一面もあります。

この記事では、南米を旅行中に気をつけるべき感染症や予防接種の有無、また旅行時の注意点などを詳しく紹介します。

南米は黄熱の感染リスクに注意

南米のいくつかの地域では、「黄熱」という病気の感染リスクがあります。入国の際に、予防接種証明書の提示を求められることがあるので、感染する危険のある国に渡航する場合は注意が必要です。黄熱を含めた、南米で注意すべき感染症について紹介します。

黄熱

ネッタイシマカという蚊によって媒介されるウイルス性の感染症です。感染してから3~6日後に発熱と頭痛の症状で始まり、黄疸や出血(鼻出血・歯肉出血・下血・子宮出血)、たんぱく尿が見られます。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わってしまう場合もありますが、重症化してしまう危険性もあります。

下記は黄熱の流行地域です。これらの国の中では、入国時に「イエローカード」と呼ばれる予防接種証明書を提示しなくてはいけない場所があります。どの国でイエローカードの提示が必要となるかは、厚生労働省検疫所のホームページで調べることができます。

黄熱の流行地域
ブラジル、ペルー、アルゼンチン、コロンビア、パナマ、トリニダード・トバゴ、エクアドル、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ベネズエラ、ボリビア、パラグアイ[1]

A型肝炎

A型肝炎ウイルスに感染することで発症します。主な感染経路は、汚染された水や食品などを介したものですが、性交渉でも感染することがあります。2~7週間の潜伏期間を経て、発熱やだるさに続いて食欲不振、嘔吐などの症状が現れます。A型肝炎特有の治療法はなく、対症療法となります。日本では、ワクチンを2~4週間の間隔で2回接種し、6か月後に3回目を接種します。

破傷風

世界中の土の中に存在する破傷風菌が、深い傷口などに入り込んだときに感染して起こる病気です。道路が整備されていない山や、河川を移動するような旅行のときは注意が必要となります。潜伏期間は3日~3週間ほどで、その後、口が開けにくくなる症状や飲食物を飲み込むのが難しい症状から始まり、全身の筋肉が硬直したり痙攣したりするようになります。

予防接種の情報を調べるには

黄熱病の予防接種は、渡航予定の10日前までに受ける必要があります。また、南米では他にもB型肝炎や、狂犬病などの感染リスクもあります。予防接種について調べたいときは、厚生労働省検疫所のホームページでワクチン接種についての案内を見ることができるので、活用しましょう。

旅行中の病気は下痢に要注意

海外旅行中は、上記で挙げたような感染症に注意する必要がありますが、他の病気にかかる可能性もあります。そして、一番症状として多く出るのが下痢です。「旅行者下痢症」という言葉があるほど、海外旅行者にとって下痢は身近な病気なのです。下痢の原因は多くの場合、汚染された水や食べ物を口にすることによるものですが、細菌やウイルスによる感染症の場合もあります。生活習慣では、下記のことに気をつけましょう。

  • 手洗いを欠かさない
  • 新鮮な水が使えない場所ではアルコールタオルなどを使う
  • 加熱不十分の料理を避ける
  • 調理後の経過時間がわからないような料理を避ける
  • 生水を飲まないようにする(氷も危険)

南米旅行中の病気対策

下痢に気をつける以外での、南米旅行中の病気対策について紹介します。

市販薬を持参する

慣れない土地での生活には、ストレスや不規則な生活によって、体調不良にかかることもあります。そんなとき、すぐ近くにドラッグストアや病院があればよいですが、海外では日本と状況が違うことは大いに有り得ます。また、海外の薬は日本人用に作られているわけではなかったり、自分の症状を正確に伝えられるか確実ではなかったりします。下記のような薬を持参しておくとよいでしょう。

  • 下痢止め
  • 解熱鎮痛薬
  • 整腸剤、胃薬
  • 酔い止め

など

病原体を遠ざける

海外旅行中は、食中毒だけでなく、動物や虫にも注意してください。動物の糞便や虫を通して、感染症にかかる可能性があります。むやみに動物に近づかないようにしたり、虫が多い地域では、蚊取り線香や虫除けスプレーなどを持っていったりすると役立ちます。

参考文献

  1. [1]厚生労働省検疫所. "黄熱に注意しましょう" 厚生労働省検疫所.
  2. http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html (参照2018-04-13)

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