下痢が起きる原因と治療
2019.01.16

受験のストレスで下痢や吐き気…どうして?何ができる?

周囲の期待が重い、残された時間が少な過ぎる、模擬試験でよい点が取れない…受験は不安だらけで苦しいですよね。いくら皆が経験することだと言われても、誰にもわかってもらえず寂しくてつらい思いをする瞬間もあるでしょう。そんな風に昼も夜も勉強のことを考え過ぎていると、ストレスによる吐き気や下痢が起こることがあります。でも安心してください。ちゃんと体調を管理しながら勉強を続ける方法はあります。この記事で解説するので、ぜひ最後まで読んでください。

受験でストレスをかかえる学生

まず、受験で忙しい中こうして情報を得ようとすること自体、誰もができることではありません。自分の身体に疑問を持って「どうやったら健康を保てるのだろう?」と考えることは、あなたを守り続けてくれるので、この先もずっと大事にしてください。とは言え、今起きている症状は早く治したいですよね。この記事では、どうして苦しい症状が起きるのかを先に説明して、その後に対処方法を紹介します。

どうして受験のストレスで下痢や吐き気が起きるの?

原因の部分は少し難しいのですが、知っておくと対処方法も意識して行えるようになるので、ぜひ読んでください。

胃腸の症状は自律神経の乱れが原因

ストレスで起こる下痢や吐き気は「自律神経」が乱れてしまっていることが原因です。自律神経とは、身体を環境に合わせるよう、身体全体の機能を調整している神経です。暑いときに汗が出たり、寒いときに血管が収縮したりするのは、自律神経の働きによります。

さらに、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、緊張状態になると交感神経が、リラックスすると副交感神経が活発に働く仕組みになっています。たとえば、交感神経が優位になると、心臓の鼓動が早くなったり胃腸の動きが抑えられたりします。反対にリラックスして副交感神経が優位になると、心臓の動きはゆっくりとなり、胃腸が活発に動いて消化を早めます。

交感神経と副交感神経はお互いにシーソーのようにバランスを取り合っていて、片方が活発になると、片方は落ち着くようになっています。それにしても、人間の生活には様々なシーンがあるのに、なぜ自律神経は「緊張かリラックス」で分けられるのでしょうか?

人体は受験ストレスを「ピンチな場面」と思ってしまう

自律神経の役割は、人類の祖先の時代までさかのぼって考えると、理解しやすいでしょう。もともと人間は野生で暮らしていました。野生の世界は弱肉強食で、起きている間は狩りか強い生物からの逃走、それ以外は寝て体力を回復・温存するのが普通です。野生の生活では、緊張かリラックスかのシチュエーションに合わせて人体に作用する交感神経と副交感神経は、とても都合がよかったのです。たとえば狩りをするときは、興奮して交感神経が優位になり、心臓の鼓動は早くなって血圧が上がり、全身の筋肉が力を発揮しやすくなります。

胃腸との関わりについてはどうでしょうか。狩りをしたり逃げたりするときは、ゆっくり消化をしている暇はありませんよね。そのため、交感神経が優位なときは胃の働きが抑えられて、食事を受け付けなくなります。また、ピンチな場面では排泄をしている時間もありません。腸は激しく動いて便を早く出そうとしたり、逆に便が出ないよう動きを止めたりします。

現代社会では狩りや逃走の必要はありませんが、人体の仕組みは変わっていません。常に受験ストレスがかかっていると、脳は「今は(狩りや逃走などの)ピンチな場面が続いている」と認識し、交感神経優位な状態が続き、自律神経が乱れてしまうのです。その結果、不適切な胃腸の動きによる下痢や吐き気が起こるようになります。

受験ストレスによる下痢や吐き気への対処法

受験期間中でもリラックスして、自律神経を整えるためには、どうすればよいのでしょうか。

少しでもいいので勉強から離れる時間を持つ

受験という大きなイベントを前にしていると、常に合否の不安に悩まされてしまいますよね。危機感は勉強への意欲を高めてくれますが、説明した通り、常に緊張状態にあるのは身体にとってよくありません。1時間勉強したら5分休憩するなど、リラックスするルールを決めてみてください。リラックスの方法は、少し家の周りを散歩する・音楽を聞く・景色を眺める・目を閉じてジッとする・ペットと遊ぶなど、自分がリラックスできることであれば何でも構いません。

寝る間も惜しんで勉強している方もいますが、睡眠は副交感神経を優位にする代表的な活動です。睡眠中は記憶が整理され、勉強したことを定着させるという話もあります。受験期の年齢の方は、7~8時間の睡眠時間がおすすめです。

一人で受験勉強に向き合わない

ストレスが溜まりづらくなるように、勉強の仕方を変えてみるのも有効です。一人で勉強していると、自分の世界に入って悪いことばかり考えがちですし、知らずに効率の悪い勉強法をしている可能性もあります。

勉強の理解度が不安であれば、学校や塾の先生に質問してみるとスッキリするでしょう。また、進学先が同じ友達が近くにいるなら、集まって勉強してみるのも効果的です。他人と一緒に勉強しながら悩みを話せると、自分の気持を整理できて、抱えているストレスを減らすことに繋がります。

病院に行く

これらの方法を試してみても、下痢や吐き気が止まらないのであれば、ご両親に相談して病院で医師の診察を受けてください。症状が、身体の病気が原因である可能性もあるからです。もし、ご両親に相談しづらい状況なら、担任の先生や保健室の先生、スクールカウンセラーなど周りの大人にまず相談することもできます。

家にある薬は使ってよい?

つらい症状を止めるために、家に置いてある市販の胃腸薬や下痢止めが使えるか気になりますよね。それらの薬は、一時的に症状を抑えるために使うことができます。しかし、長く使い続けたり過剰に服用したりすると、副作用が出る可能性もあります。試験日や、緊急時用のものとしてまず使ってみましょう。自律神経が乱れた状態が続いていると、薬の効果が切れればまた症状がぶり返すこととなるからです。緊急の薬を使用するだけではなく、根本の原因であるストレスに対処することをおすすめします。

まとめ|頑張りすぎない・一人で抱え込まない

きっとこの記事を読んでいる方は、周りの人を喜ばせようとする優しく、真面目な性格をしていることでしょう。そのような性格だと、期待に沿えるよう勉強を頑張りすぎたり、自分一人で解決しようとしたりして一層ストレスがかかりがちです。ぜひ、リラックスして少し勉強のことを忘れてみましょう。周りの人に相談することも忘れないようにしてください。

受験は確かに大きなイベントですが、それで人生が決まることはありません。大人になると、学歴より技術や継続力で評価される場面がたくさんあります。たとえ希望する進路に進めなくても、何年かして振り返ってみれば「あんなこともあった」くらいに思えるようになるので大丈夫です。落ち着いて、まずは身体のことを気遣いながら勉強を頑張ってください。

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